子供の変化に気づく時

 

 2015.3.25 三軒茶屋キャロットタワーで開催した「春休み特別講座」で配布した時の資料です。

 安易に公開することを本当にためらってきましたが、昨今の悲惨な事件を見て正しく使われることを祈りながら公開します。


 少しでも周囲が子供の変化に気がつくこと、それはある程度類型化されたものがあります。

 でも類型化することでそれに頼りすぎ変化を見落とすこともあります。


 「こうすれば治る」とか「こうすれば良くなる」式のハウツウーもので子供に接することはできません。まして単純にいじめを克服することなどできません。


 学校や相談機関で文書化されたものもありますが、文書化されてはいないが、「子供がこういう時期にはこういう行動をとるものだ」「子供がこういう行動をした時には気をつけなければいけない」といわば師匠が弟子に語るように伝えられてきた「技」のようなものがあります。


 ここに紹介するものはそれをまとめたものです。そしてこれはほんの一部です。そしてこれは絶対的なものでもありません。


それらを踏まえてお使いください。お使いいただく時必ずご連絡ください。

こういう時変化が起きます・・・いじめ、不登校、反社会的グループとの接近、自殺・・

原因になることをあげてみました。すべてがいじめや不登校、etcになるというわけではありません。でも大人が気をつけてあげるべき時期とはいつか、どんなことに気をつけたらいいか知っているだけでも、子供たちを守るきっかけになります。

 4月  新学年仲の良いの良い子と同じクラスになれなかった。転校したてで知っている人がいない。志望校でない学校に進学することになった。意地悪されていた子、現在もされている子とまた同じクラスになった。友達に誘われてあまり好きでもない部活に入部した。学校や大人が把握しきれなかった人間関係に子供が悩む時期です。保護者もまた転勤、配置換え、転職など大人も悩む時期です。
5月

いわゆる五月病の時期です。新学期の新鮮な気持ちから次第に緊張感が無くなってくる時期です。新しいクラスになじめない、部活になじめない、勉強についていけない、連休で気が緩んでしまった。学校に行けない日が続くわけですから、連休が終わると学校に行きたくない気持ちが強くなります。特定の子がいじめのターゲットにされやすくなります。人間関係で上下関係が出てきます。いわゆるパシリにされてしまいます。保護者からの担任批判がエスカレートすると担任の学級での統率力が無くなり、学級が無法地帯になる。いわゆる学級崩壊ではいじめられっ子は救われる機会を失う。席替え、班替え、これらがいじめっ子主導で行われるためである。

6月 テストの結果が思わしくない、自信を失いやすくなります。梅雨の時期で体調を崩しそれがきっかけになり学校を休むようになったりする場合もあります。
7月 夏休みの前一学期がもう終わるという気持ちから改めて苦痛だったことが回想される、学校、部活、友達関係に失望する。
8月 部活の練習などについていけない、3年生が引退し2年生が部活の中心となり暴力をふるうようになる、下級生の指導がうまくいかない、引退した先輩が介入してきて命令される、他校の生徒と良くない意味での交流が増える、遊びの仲間でこき使われる回数が多くなる、間もなく二学期でまた苦痛が始まるのかと悩む。
9月

新学期になるのでで頑張ろうと思うが、一学期の生活を思い出しそれが二学期も続くかと思うともう耐えられないという気持ちが強くなる、夏休み中の交遊関係が学校生活での上下関係に影響してくる。いわゆる不良グループの中でパシリにされていたケースなど。学校祭の前で学校側も生徒全員に目が向けにくい時期になり、問題行動が起きやすい。学校祭では上級生、下級生の交流が多くなります。良い意味での指導される立場、上下関係が生まれます。一方非行グループやいじめの上下関係がエスカレーとする時期でもあります。外での活動の関係が学校でも続く、その機会が多くなるという現象が起きているのです。ゆとり教育で時間が削られたため、ところにより二学期が八月から始まる地域が増えています。したがって二学期が苦痛と感じる子供が増えているのです。

10月 学校祭の月です。体育祭や文化祭の練習でいじめが起きたりします。行動が上手くとれない子は非難や攻撃の対象になります。打ち上げなどで気持ちが緩みます。その後の定期試験で学力に自信を失うケースもあります。
11月 帰宅時間には真っ暗です。そのまま遅くまで外にいることが多くなったり、明るいところでなく暗いところでの活動が多くなるので、自然と大人の目に見つかりにくくなります。暗いところで外出しているわけですから、夜独特の心の揺れを招く時期にもなります。
12月 年末のうきうきとした感じがある一方、盛り場で誘惑されたりする機会も増えます。周囲が楽しい雰囲気であると、いじめられている子や不登校の子は余計にさびしさを感じるようになります。
1月 冬休み中のだらだらとした生活から抜けきれない、いじめなどうけている子はこのまままた新しい年も同じことが続くのかという不安が募ります。進路を控えている子は進路のことでたいへん悩む時期です。
2月 進路を控え不安が増す、試験結果が望まないものだった。まもなく卒業式で上級生になる期待と不安、親切だった上級生が卒業し、意地悪な先輩が最上級生になるという不安。保護者が転勤、転職、配置換えの通告を受け、家庭内でも不安定になる。
3月 進路で悩む子が増える、最高学年が卒業し次の世代の非行グループが後を継ぐ次期。実際引き継ぎ式が行われる場合が多いです。支配力を増すため暴力行為が起きやすい、同学年や下級生を力により支配しようとする。いわゆる卒業リンチもある、四月からの生活に希望を失う子が増える

大人に言えない「現状」を抱えた子供の行動にはある程度パターン化して理解できるものもあります。大人が気をつけていると発見できるものもあります。それに気づいてあげるのが大人の役割でしょう。

子供の生活に大きな変化が起こっている時期にはなおさら子供に心を向けましょう。

 

 

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